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Book Review, Yulia Frumer, Making Time (Chicago, 2018)がIsisに掲載されました。

・History of Science Societyのjournal Isisに書評が掲載されました。

・Review, Yulia Frumer. Making Time: Astronomical Time Measurement in Tokugawa Japan (Chicago, 2018)

・天文学的時間計測の技法と実践の変化を軸に江戸時代の天文学を考察する研究です。近代のグローバルな時間意識の変化の事例研究としても読むことが可能な著作です。

竹内真人編著『ブリティッシュ・ワールド』が刊行されました。

[目次]

総論 ブリティッシュ・ワールド論の射程……竹内真人
第1章 ブリテン・アイルランド間の民兵互換……勝田俊輔
第2章 インドにおけるイギリス自由主義的帝国主義……竹内真人
第3章 時計時間の移植と管理……石橋悠人
第4章 ジェントルマン資本主義論が言わずにすませ、見ずにすませていること……アンドリュー・ディリー
第5章 帝国特恵関税同盟構想の理想と現実……松永友有
第6章 カナダ自由党と自由主義的帝国主義論……福士純
第7章 コモンウェルスという神話……馬路智仁
第8章 第二次大戦戦時中にブリティッシュなるものを放送する……サイモン・J・ポッター
第9章 アトリー政権期のコモンウェルス防衛と南アジア……渡辺昭一
第10章 独立後インドの「軍事的自立化」とイギリスの位置……横井勝彦

第3章では、イギリス帝国の植民地天文台ネットワークの形成とその時間の標準化に対する影響を考察しました。帝国と時間規律の関係については、さらに研究を進めていく予定です。

東北学院大学ヨーロッパ文化総合研究所で講演をします。

2018年9月29日 13:30-17:00  東北学院大学ヨーロッパ文化総合研究所・公開講演会

テーマ ブリティシュ・ワールドーー帝国紐帯の諸相

  • 時間の帝国――ブリティシュ・ワールドにおける「時間改革」の展開
  • 19世紀後半のイギリス帝国では、科学者・技師・宣教師・現地官僚などの主体が、ヨーロッパの時間概念・習慣・制度を積極的に導入した。とくにカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、インドなどのブリティッシュ・ワールドを構成する諸地域に、本国で発展した精密な機械時計や時報伝達装置が移植された。さらに植民地社会に正確な時間を提供するための拠点として、天文台が次々と建設されている。本講演では、このような植民地天文台のネットワークに光をあて、世界的な次元で進行した時間の標準化・正確化について考えることにしたい。
  • 2019年には私も一章を寄稿したBritish World論に関する共同論集が出版予定です。

2018/10/26-7 International conference “Negotiating the Time”(ソウル)で報告します。

Yuto Ishibashi, ‘Time Standards for the British Empire: Colonial Astronomical Observatories and the Transfers of Time-signalling Technologies’

  • 主催:Korean-Japanese Forum of Western History
    Interdisciplinary Research Project on the Function of National Histories and Collective Memories for the Democracy in the Globalized Society (NHCM/グローバル歴史・記憶研究プロジェクト)Critical Global Studies Institute
  • グローバル歴史・記憶研究プロジェクトのHPはこちら(日本学術振興会・課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業:「グローバル社会におけるデモクラシーと国民史・集合的記憶の機能に関する学際的研究」(代表:橋本伸也先生)

イギリス帝国の白人入植植民地やインドにおける時間の標準化、正確化の試みについて、とくに天文台のネットワークに着目して検討します。

17th International Conference of Historical Geographersで報告しました。

Yuto Ishibashi, ‘British Hydrographic Surveys of Japan and the Transfer of Knowledge and Skills, c. 1860-1880’

歴史地理学の学会に初めて参加します。イギリス海軍による日本近海測量に関する報告です。

日本西洋史学会小シンポジウムで報告しました。

プログラム 企画:大野誠

  • 坂下史 農業委員会(Board of Agriculture, 1793-1822)再考
  • 石橋悠人 イギリス海軍における科学の制度化グリニッジ天文台を中心に
  • 伊東剛史 科学の大衆化が専門分科と専門職業化に及ぼした影響―19世紀のロンドン動物学協会を事例に─
  • 菊池好行 イギリス化学者共同体の発展の国内的・国際的文脈
  • 高林陽展 医学研究委員会の活動からみる総力戦体制と科学
  • 奥田伸子 科学の制度化とジェンダ─D.ホジキンを中心に─

発表時間は15分と限られていますが、要点をお話ししたいと思います。