投稿者「石橋 悠人」のアーカイブ

東北学院大学ヨーロッパ文化総合研究所で講演をします。

2018年9月29日 13:30-17:00  東北学院大学ヨーロッパ文化総合研究所・公開講演会

テーマ ブリティシュ・ワールドーー帝国紐帯の諸相

  • 時間の帝国――ブリティシュ・ワールドにおける「時間改革」の展開
  • 19世紀後半のイギリス帝国では、科学者・技師・宣教師・現地官僚などの主体が、ヨーロッパの時間概念・習慣・制度を積極的に導入した。とくにカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、インドなどのブリティッシュ・ワールドを構成する諸地域に、本国で発展した精密な機械時計や時報伝達装置が移植された。さらに植民地社会に正確な時間を提供するための拠点として、天文台が次々と建設されている。本講演では、このような植民地天文台のネットワークに光をあて、世界的な次元で進行した時間の標準化・正確化について考えることにしたい。
  • 2019年には私も一章を寄稿したBritish World論に関する共同論集が出版予定です。

2018/10/26-7 International conference “Negotiating the Time”(ソウル)で報告します。

Yuto Ishibashi, ‘Time Standards for the British Empire: Colonial Astronomical Observatories and the Transfers of Time-signalling Technologies’

  • 主催:Korean-Japanese Forum of Western History
    Interdisciplinary Research Project on the Function of National Histories and Collective Memories for the Democracy in the Globalized Society (NHCM/グローバル歴史・記憶研究プロジェクト)Critical Global Studies Institute
  • グローバル歴史・記憶研究プロジェクトのHPはこちら(日本学術振興会・課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業:「グローバル社会におけるデモクラシーと国民史・集合的記憶の機能に関する学際的研究」(代表:橋本伸也先生)

イギリス帝国の白人入植植民地やインドにおける時間の標準化、正確化の試みについて、とくに天文台のネットワークに着目して検討します。

君塚直隆編著『よくわかるイギリス近現代史』が刊行されました。

[主な目次]
はしがき
Ⅰ 古代~近世のイギリス
Ⅱ ステュアート王朝の時代(1603~1714年)
Ⅲ 「長い18世紀」のイギリス(1688~1815年)
Ⅳ 大英帝国の時代(1815~1900年)
Ⅴ 2つの世界大戦(1901~1945年)
Ⅵ 帝国の溶解と現代のイギリス(1945年~)

「南海泡沫事件」「北米・カリブ・インドをめぐる戦争」「アメリカ独立戦争」「産業革命」「フランス革命とナポレオン戦争」「財政軍事国家イギリスの勝利」「カリブの海賊の真実」の項目を執筆しました。


17th International Conference of Historical Geographersで報告しました。

Yuto Ishibashi, ‘British Hydrographic Surveys of Japan and the Transfer of Knowledge and Skills, c. 1860-1880’

歴史地理学の学会に初めて参加します。イギリス海軍による日本近海測量に関する報告です。

日本西洋史学会小シンポジウムで報告しました。

プログラム 企画:大野誠

  • 坂下史 農業委員会(Board of Agriculture, 1793-1822)再考
  • 石橋悠人 イギリス海軍における科学の制度化グリニッジ天文台を中心に
  • 伊東剛史 科学の大衆化が専門分科と専門職業化に及ぼした影響―19世紀のロンドン動物学協会を事例に─
  • 菊池好行 イギリス化学者共同体の発展の国内的・国際的文脈
  • 高林陽展 医学研究委員会の活動からみる総力戦体制と科学
  • 奥田伸子 科学の制度化とジェンダ─D.ホジキンを中心に─

発表時間は15分と限られていますが、要点をお話ししたいと思います。

科研費報告論集が発行されました。

科学の制度化と公共圏をめぐって、学術団体、国家、戦争、公的機関、女性科学者、都市計画、電信サービスなどの多彩な主題を検討する論集です。招聘研究者Iordan Abramov, John Agar, Berris Charnley氏の論考も含まれています

Yuto Ishibashi, ‘Reforming the Royal Observatory Greenwich; George Airy, Practical Research, and Science in the Royal Navy’では、海軍省科学部門の実態とその傘下でのグリニッジ天文台の組織改革について検討しました。