中央大学文学部実践的教養演習編『学びの扉をひらく』に、「近代イギリスの時間意識を考える―産業革命・標準時・帝国」を寄稿しました。
中央大学文学部で展開している「実践的教養演習」という授業で、学生が中心となって「本というモノをつくる 」という課題のもとで制作された論集です。
授業の詳しい案内はこちら。
文学部の13専攻と1プログラムの教員が、時間・記憶・記録というテーマに沿って自由に論考を寄せました。
私の論考では、近代イギリスにおける時間意識の転換について論じています。産業革命による時間意識の厳格化やヴィクトリア朝における時間の標準化に関する通説を整理したうえで、近年の研究で新しい視座が次々と提起され、従来の説明が発展的に乗り越えられようとしてることを解説しました。