東北学院大学ヨーロッパ文化総合研究所で講演をします。

2018年9月29日 13:30-17:00  東北学院大学ヨーロッパ文化総合研究所・公開講演会

テーマ ブリティシュ・ワールドーー帝国紐帯の諸相

  • 時間の帝国――ブリティシュ・ワールドにおける「時間改革」の展開
  • 19世紀後半のイギリス帝国では、科学者・技師・宣教師・現地官僚などの主体が、ヨーロッパの時間概念・習慣・制度を積極的に導入した。とくにカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、インドなどのブリティッシュ・ワールドを構成する諸地域に、本国で発展した精密な機械時計や時報伝達装置が移植された。さらに植民地社会に正確な時間を提供するための拠点として、天文台が次々と建設されている。本講演では、このような植民地天文台のネットワークに光をあて、世界的な次元で進行した時間の標準化・正確化について考えることにしたい。
  • 2019年には私も一章を寄稿したBritish World論に関する共同論集が出版予定です。