日別アーカイブ: 2022年3月18日

中央大学文学部編『学びの扉をひらく・下ー時間・記憶・記録』(中央大学出版部、2022)に、近代イギリスの時間意識に関する概論を寄稿しました。

中央大学文学部実践的教養演習編『学びの扉をひらく』に、「近代イギリスの時間意識を考える―産業革命・標準時・帝国」を寄稿しました。
中央大学文学部で展開している「実践的教養演習」という授業で、学生が中心となって「本というモノをつくる 」という課題のもとで制作された論集です。
授業の詳しい案内はこちら
文学部の13専攻と1プログラムの教員が、時間・記憶・記録というテーマに沿って自由に論考を寄せました。

私の論考では、近代イギリスにおける時間意識の転換について論じています。産業革命による時間意識の厳格化やヴィクトリア朝における時間の標準化に関する通説を整理したうえで、近年の研究で新しい視座が次々と提起され、従来の説明が発展的に乗り越えられようとしてることを解説しました。

松本悠子・三浦麻美編著『歴史の中の個と共同体』(中央大学出版部、2022)に、グリニッジ天文台で最初に働いた女性天文学者たちに関する論考を寄稿しました。

松本悠子・三浦麻美編著『歴史の中の個と共同体』に、「グリニッジ天文台の女性天文学者ーアニー・マウンダーと学者たちの「共同体」」を寄稿しました。
3年間にわたり実施した中央大学人文科学研究所の共同研究の成果です。
拙稿では、19世紀末にグリニッジ天文台で初めて「計算係」(computer)雇用された女性学者たちの経歴・キャリア・実績を論じています。なかでもマウンダーが天文学の学会で編集委員長として辣腕を振るった様子や日食の観測遠征に参加した経緯に焦点をあてました。